そろそろ塗り替えやメンテナンスをしなければならないの?物言わぬ大切なお家からのサイン
大切な家を守るためにはメンテナンスが必要です。施主様ご自身で観察する必要がありますのでメンテナンスの目安をご紹介しています。また、塗装工事ってどうやってするの?などの今まで頂いたご質問を具体的に説明してありますので、見ていただけるとうれしいです。最後の記述で失敗しない業者えらび!!も添えてありますので合わせてご参考にしてください。
では、物言わぬ!!!! お家が出すサインが下記に記されています。
コーキングの切れ
外壁を触ると手に粉のようなものが付く
外壁や塗膜のクラック・膨れやカビが発生してきた。
外壁の塗装が変色してきた。
上記のような現象を発見した時には、まずはご相談してください。人の体と同じでまだ大丈夫が後に大きな損害や工事になって
しまいますので早めのメンテナンスを心がけていただけると無駄な費用をかけないで済みます。
外壁の塗装工程の流れと説明
塗り替えをすると決めたら!!工事着工前に色を決めましょう
弊社では、カラーシュミレーションや見本帳・雑誌・好きな色を選んでいただき色決めを致します。
色を決めるときのポイントとして、付帯部以外に3色以上使わない事と、テーマを決めることをお勧めします。
私が色のご相談を受けたときに決めていることは、周りの景観、お客様の好きな色、塗装しようと思ったときに最初に考えた色です。それらを考慮しシュミレーションに落とし込み、お客様と選んでいきます。
『白っぽい色は汚れが目立つから濃い色のほうが良いな』とおっしゃる方が多くいらっしゃいますが、その考えはもう古いです。(中塗りの記述でご説明がありますのでご覧下さい。)
色を決めるのは大変ですが、その際はサポートいたしますのでご相談ください。
近隣へのご挨拶
工事着工前に !! 私たちの仕事場はお客様のお宅だけではありません。
工事着工前には、近隣の方々への配慮や挨拶が欠かせません。私たちは、現場というステージに立つ以上、施主様だけでなく、周りに住んでいる方々全てをお客様と考えています。その土地に住んでいる方々への礼儀を忘れずに、ご近所の皆様にご理解・ご了承いただくためにも、ご挨拶をさせていただきます。
仮設足場
安全な足場はお客様のため
塗装を依頼した時、業者が提示した見積費用に含まれている『足場代』の金額をみて「これってもっと安くならないの?」と思われた人もいらっしゃるのではないでしょうか?
こちらではお客様が納得してご依頼いただくための足場の重要性についてご紹介したいと思います。
1.高品質な足場 |
弊社では旭川でもいち早く手摺先行足場手摺先行足場架け手すり先行工法は、足場の組立時に作業床に乗る前に当該作業床の端となる箇所に適切な手すりを先行して設置し、かつ、解体時にも作業床を取外すまで必ず手すりが残置されている工法です。働きやすい安心感のある足場は、手すり先行工法で組立てられた足場上でより安全な作業を行えるように必要な措置を講じた足場です。を取り入れ自社で保有しています。塗装職人が高品質な塗装を施工する為に、足場作業主任者の資格を有し最大限職人技を発揮できる足場を組む事をこころがけています。 |
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2.作業効率向上 |
手摺先行足場は敷地の狭い場所であっても従来の足場より広い空間で作業出来るので安全かつ安心した作業空間を作ることにより職人の作業性がアップします。また、足場の状況の良し悪しで工事の完成度は大きく変わってきますので足場は弊社のこだわりがあります。※職人の好みもあり、枠組み足場を使用することもあります。 |
3.安全を守る |
施主様・近隣の資産の安全・職人の安全を守ることにおいても足場は重要です。施工中トラブルのないように出来るだけ通常通りの生活環境を過ごしていただく為の配慮をすることは弊社の重要な責務です。飛散防止のネットを張る際は十分な配慮と丁寧な作業を心がけており、弊社の心意気を感じていただけるのではないかと思っています。高品質な施工・安全の担保の観点からも足場は重要な役割を持っています。 |
手摺先行次世代足場
足場搬入・組立中
早く手摺先行足場手摺先行足場架け手すり先行工法は、足場の組立時に作業床に乗る前に当該作業床の端となる箇所に適切な手すりを先行して設置し、かつ、解体時にも作業床を取外すまで必ず手すりが残置されている工法です。働きやすい安心感のある足場は、手すり先行工法で組立てられた足場上でより安全な作業を行えるように必要な措置を講じた足場です。
飛散防止ネット
一般的に使用されている枠組み足場
急勾配のため屋根足場を設置
一般的に使用されている枠組み足場枠組み足場枠組足場とは、鋼管を門型に溶接された建枠にジャッキベース・交差筋違・鋼製布板等の基本部材を組合わせ、積上げて構成する仮設足場の事です。主に建設現場のビルの外壁面に沿って設置されます。
高圧洗浄
頑固な汚れや塵・埃を取り塗装面を綺麗にしてから塗装します。
決して簡単な作業ではない外壁の洗浄!! 洗浄する時に弊社でのこだわりは各部位によって水圧を調整しながら施工面を洗浄することです。住宅には様々な建材が使用されているためその建材に合った水圧で洗浄する必要があります。住宅の屋根は板金、外壁はサイディング、軒天はスレート、モール・サッシは樹脂系、タラップは鉄、等々様々なので、水圧が強すぎても弱すぎてもダメな場合かあるので水圧を自由に変える事ができる洗浄機を使用し、洗浄不足で塗料が剥がれる事が無いよう心掛けて作業しなければなりません。外壁は特にカビやチョーキング、静電気による付着汚れが蓄積されている事が多い箇所です。一軒家を本当にキレイに洗浄するのに要する時間は汚染具合にもよりますが、半日から1日程度必要になります。決して1時間2時間では一軒家をキレイに洗浄することは出来ませんのでご注意ください。
頑固な汚れなどは圧力調整をしながら洗浄ガンを近づいて洗浄
洗浄が終わった後は再度洗い流します
素地調整補修
素地調整補修 外壁編(破損部補修)
素地調整補修とは塗装する箇所の下地のヒビ・欠け・欠損・腐食などを調整、または補修を施し、時には防水処理をしてキレイな塗装素地を作ることです。
下地調整補修作業は、一番大事な基礎工程になりますので洗浄後のこの工程は入念にしなければ後々の不具合に直結してしまい塗料を塗ってもそこから早期の再腐食に繋がります!!
屋根は頭で壁は顔、外回りや付帯部は服と思ってください。どんなに綺麗に化粧をしても下地を整えないと、せっかく塗った塗料もあっという間に崩れてしまいます。
塗料の最大限の性能を発揮させるには、この工程は絶対に不可欠です。シーラーなどの下地調整剤では北海道の過酷な環境下では下地調整できない場合もある事は知っていただきたいと思います。
※余程しっかりした下地の場合はその必要はありませんので、この工程で費用を抑えるために早めのメンテナンスをお勧めします。
補修可能な箇所は、腐食部を除去し特殊なプライマーを塗ります。
プライマー処理
プライマー乾燥後に右の工程に移ります。
セメントと特殊プライマーを混ぜたものを塗り付け形成し、再度プライマーを塗って欠損個所の補修完了
※注意~補修できない場合は、サイディングを張り替えなければなりません。
豆知識
外壁には、窯業系サイディング・金属系サイディング・モルタル・ALCパネル(軽量気泡コンクリートやヘーベルなど名称があります。)・樹脂系サイディング・RC(コンクリート)・ブロック外壁・タイル外壁などあります。北海道では、大体この外壁材や躯体が90%の割合で住宅や商業施設の外壁材として使用されています。外壁材によって使用する材料が全く異なるのが塗装の難しさでもありますし、当然のことながら構造体や間取りなど、お客様の生活環境や使用状況によっても選定基準が変わってきます。そのため、どういった材料を使用するかは当然、経験・知識・施工実績が必要になってきます。
コーキング
必ずあると言っても過言ではない
コーキング処理
コーキングのひび割れは、どのような物件でも必ずと言っていいほどあります。現地調査の時には、脚立・はしご・望遠スコープ・ドローンなどで調査しても、全てを発見することは困難です。そのため、弊社では、調査で発見出来ない場合を見越して、見積に少額ではありますが、記載するようにしています。もし本当にシールの補修がなかった場合は、見積契約金額から減額し請求いたします。
特に北海道は凍害があるため、他の都府県よりも下処理には十分に気を使わなければなりません。少しでも切れや亀裂がある場合は、そこにごく少量の水分が侵入すると水分が浸み込み気温が下がると氷結し体積が増え、裂けてしまいます。この現象が繰り返されると外壁などがボロボロになってしまいます。この現象が俗にいう結露・浸水凍害です。この凍害が起こらないようにするためには、仕上げ塗料の選定も重要ですが、下処理(下地調整補修・防水処理・コーキング)が重要なカギとなってくるので、『これぐらいの補修ならしなくても大丈夫!!』とは思わずに、しっかりした補修をしなければなりません。
コーキング撤去
プライマー
シール打ち
へら押え
※注意~補修できない場合は、サイディングを張り替えなければなりません。
豆知識
住宅に使用されるコーキングには塗料ほど種類はありません。一般的に使用されるコーキングはウレタン・シリコン・変性シリコンがもっとも多く使用されています。その他にアクリル・ポリウレタン・etcといった物があり、全て一長一短です。現地調査したときにどういったものを選定するかは業者次第になってきます。新築で家を建てて10年くらいすると大体コーキングの劣化や亀裂、硬化してコーキングの役割失われる場合や酷いときは中割れしているものもあったりします。そのため、弊社で一番重視しているコーキングが長寿命型(耐久性があり弾性力が長寿命、そしてノンブリード型ノンブリード型ブリード(bleed)とは、可塑剤などの配合成分がシーリング材の表面ににじみ出ることをいいます。ブリード物は、上に塗装した場合に、塗膜を溶かしたり、シワを発生させたり、べたつきで汚れを生じさせます。ノンブリード(NB)はブリード物を析出させないタイプで、塗装を前提にする場合に適しています。塗料の密着に優れているもの)です。価格は高いですがコストパフォーマンスは最高です。
また、改修時コーキングが先打ち・後打ちという議論も出てきますが、弊社では先打ちを採用しています。なぜなら、コーキングの劣化の原因である太陽光の紫外線・赤外線を遮断することにより、更に長寿命化させるためです。
コーキングの先打ちのメリットとして、重複しますが劣化の原因である太陽光(紫外線・遠赤外線)からコーキングを守り、寿命を延ばすことができます。簡単に言うと、コーキングの上に塗料を塗ることで、太陽光線が直接当たらないようにすることが出来ます。人に例えるとUVクリームを肌に塗った状態です。
しかし、デメリットとして、コーキングの上に塗料を塗ってしまうと、時々重なった条件により塗った塗膜が割れてくるケースが挙げられます。これは、寒暖の差・塗料が硬質型・経年劣化による建材や建物自体の歪み等で塗った塗膜にクラックが発生する場合があるということです。
後打ちのメリットは、塗料を塗らないため塗膜が割れてくることがないことです。デメリットは、塗料を塗らないので通常の経年劣化の数値になってしまうということです。
防水強化を持続させるなら先打ち、美観を最優先するなら後打ちと理解してください。
十分に充填していない手抜き工事の1例
中が空洞 !! コーキングが薄いため早期の劣化補修不可 凍害レベル5
凍害爆裂・サイディングの変形・腐食・コーキングの劣化サイディングの凍害事例レベル3
小欠損・爆裂凍害レベル2
表面凍害爆裂
下塗り
下塗り(シーラー処理)
塗装の定着を高めるための重要な工程の一つに「シーラー処理」と言うものがあります。これは、外壁に塗る上塗りの定着を良くするための工程で、プライマーと言う会社もあります。塗装の工程はメーカーが推奨する3回塗りが基本で下塗り(シーラー・プライマーのどれか)を1度塗って、それから上塗りを2回塗るのが標準施工です。この工程がなぜ重要なのかというと、下塗りをしっかりと塗らなければ、上塗りの塗装が密着せずに長く保ってくれないということです。また、ただ塗るだけではなく十分な塗布量を使用し尚且つ吸い込みの著しい箇所は再度塗りこんで吸い込みのないキレイな塗装素地を形成しなければ、上塗りをしてもキレイに仕上がらない場合や、数年で下地から剥がれてしまう事があります。そのため、下塗りの工程では、気を遣い使用材料を吟味し使用しなければなりません。万能シーラーというものがありますが、どんな外壁材でも塗れるわけではないので注意してシーラー材料を選定(※汚染状態や旧塗膜がどのような種類か・外壁材などを考慮)しなければなりません。一般的に使用されている種類は、溶剤系・水性系に分類され、その中に1液型・2液型と言うのが存在します。さらに、アクリル樹脂系・エポキシ樹脂系・カチオン樹脂系・シリコン樹脂系に付加や機能が備わっているもの等様々です。業者に依頼する時は、どんな特徴のある材料を使いどのような仕上がりになるかを聞き、お客様自身が少し勉強して施工を任せられる施工店を決めてください。安易に業者任せにしておくと後々後悔するかもしれません。
どうしても素地調整補修・シーラー塗りで下地の作りが出来ないときは!!
再度フィラーを塗る場合もあります。このフィラーは綺麗に塗るのが困難で使用方法も難しい材料です。そのため、経験や知識が豊富で熟練の職人でなければ塗れませんし、なんと使用法を間違って使っている方もいらっしゃいます。このフィラーは、樹脂系・セメント系・カチオン系・無機系があり、その中でも弾性系・微弾性系・硬質系と様々で用途や使用法がシーラーよりも難しいと私は思っています。特にセメント系フィラーなどはエフロレッセンスなどが発生しやすく、塗布後にシーラーを塗らなければ剥がれに繋がるケースもあります。説明すると長くなるため、フィラーは下地の段差を平滑にしたり、ヘアークラックヘアークラックヘアークラックは塗膜の劣化やモルタルやコンクリートの施工時の収縮によって発生します。0.3mm以上のクラックは構造クラック(お住まいの構造に影響を及ぼすクラック)である可能性が高いです。窓や扉周辺で発生する開口クラックは雨水の浸入を許す可能性が高いクラックです。がある外壁のひび補修、厚膜で強靭な下地形成、防水機能を付加する時など、シーラーだけでは上塗りをムラなく綺麗に見せる事が出来ない時に使用する様々な役割を備えた下地調整材です。
また、注意しなければならない事として、外壁の種類によっては使用してはいけない種類の物やフィラーを先に塗ってからシーラーを塗る場合、絶対に薄付けしてはいけないことがあります。そのため、弊社では、下地形成が不十分と判断した時は、シーラーとフィラーの相性を考え外壁に合う物を吟味し、それらを使用して長く保てる下地を作ることもあります。
中塗り
仕上げ前の気の抜けない中塗り工程
いよいよ最終段階である中塗り。仕上げ塗りがキレイに塗れるか否かは、この仕上げ前の中塗りにかかっています。粗面であれば熟練の職人でなければ、わからないようなちょっとしたムラなどが残る事があります。このムラを消すのがこの中塗りです。塗料の付け方・塗り方(塗料を塗りこんだ後に、縦方向と横方向にローラーを十字に切りムラを消すように平滑に塗り、再度縦方向にムラ切り塗りをします)次第で仕上がりに大きな差がでるため、集中力を緩める事が出来ない作業です。
仕上げの塗料って値段によって何が違うのか?
豆知識
塗料の上塗り材には、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機など様々な種類があります。近年、主流になっているのが、シリコン・フッ素・無機塗料であり、同じ種類の塗料でも価格差は様々です。例えば、シリコン樹脂塗料でも価格帯はピンからキリまであり、この各々の樹脂塗料に、超高耐久・超高耐候・超低汚染・遮熱・断熱・防藻性・防カビ性・伸縮性・セルフクリーニングといった様々な機能や性能を付加しているため、価格が変わってくるのです。最近では性能が良く、比較的安価に製造できるラジカル制御型ラジカル制御型ラジカル制御塗料は、ラジカルを制御するすることで塗膜の劣化防ぎ対候性を高くし、チョーキング現象を起こしにくくします。 その結果、美観の保持も高まるので、長持ちすると言われています。という技術を付加させた塗料を開発しメーカーが販売しています。このように色々な付加をプラスしてお客様や施工業者の期待に応えられるようメーカーも努力し製造しています。
弊社では、お客様のニーズにお応えできるよう
1.省エネ環境型(遮熱・断熱塗装で住宅の光熱費を安く済ませる魔法の塗料)
2.超高耐久型(塗替えスパンの回数を減らすことによりランニングコストの削減が出来る塗料)
3.永続美観型(大切な住宅を永い時間、セルフクリーニング機能で綺麗な状態を保つことが出来る塗料)
4.価格重視型(出来るだけ安価に住宅をリフレッシュ出来る塗料)の4つのプランをご提案しています。
ですが!! ここで注意しなければならないのが、どのような塗料であっても『使用法』『塗り方』が適当だと塗料が持つ機能・性能の持続時間が短縮されることに繋がります。お客様の大切な資産を無駄にしてしまう業者にはご注意してください。
上塗り
最終段階の上塗り(仕上げ)
最終の仕上げ塗りです。塗り方一つで長持ちするかしないかが決まりますので、いつも丹精込めて仕上げ塗りをしています。1㎡への塗布量に気を使い、ムラが出ていないか・かすれが無いか・塗料の溜まりや垂れが無いか・塗料を塗る時の湿度や気温などの条件が守られているか!!それらの条件が変わってしまうと塗る方法も変わってきますので、その日の気象条件を考慮し、東西南北どの面から作業を開始するかも考えなければならないのです。お客様が数ある施工店の中から選んで依頼をしてくださっているわけですから、塗魂注入して全行程を作業しています。
豆知識
最終の仕上げ塗り:「何故上塗りを2回しなければならないのか?」「1回塗りでキレイに仕上がっていればいいんじゃないの?」と言われたことがあります。ここでその『?』について出来るだけ簡単に解りやすくご説明します。
まず、塗料は人工的に有機系化合物(樹脂)を混ぜ合わせ、工業用に作られています。メーカーが商品化できるという段階までテストを繰り返し、基準をクリアしたものが商品として世の中に出回ります。各塗料メーカーが日本でも有数の紫外線の強い島である宮古島で暴露試験をしています。ここで数年のテストを繰り返し合格したものが商品になるのですが、永久に持つわけではありません。塗料のランクや価格帯にもよりますが、数年~十数年保たれれば商品になるのです。
建物を保護する大きな役割を持つ下塗り材の大半の物は耐久性が高いのですが、耐候性(耐汚染性耐汚染性塗膜表面に水洗浄程度では取れない(特に、油になじみやすい性質=親油性の)汚染物質が付着しやすく、落ちにくい性質のこと・耐光性)耐光性光による劣化に対する抵抗性は低いので、上塗りをして紫外線・雨風などの自然環境から保護をしなければなりません。その工程の中で一度塗りでは、抵光性や防水性はまだ脆弱なので、メーカーが推奨する2回塗りをして紫外線などの透過を防ぐことで、永く保てる状態を作るのです。
上塗り1回で完成とした場合は、上塗りが数年で汚染され、塗り替えのスパンが短くなり、結果的にコストの増加に繋がるため、推奨する工程には役割があることをご理解いただきたいです。
永く保たせ、ランニングコストを抑える方法で家を大切にしていただくことをおススメ致します。お医者様に名医がいるように職人には名人がいます!!
塗装の工程の役割総括
① 施主様・ご近所様・作業従事者の安心・安全のために |
仮説足場の設置 |
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② 洗浄してゴミ・塵・埃・カビなどの除去しキレイにするため |
外壁・屋根・その他の洗浄 |
③ 塗装しない部分に塗料を付着させないため |
養生 |
④ 剥離部や欠損部の補修を施し早期の再発防止のため |
下地調整補修 |
⑤ 水分の侵入を防ぎ腐食や凍害を防止するため |
コーキンング・シール打ち |
⑥ 既存外壁と次工程の塗装素地を作り塗料の密着を高めるため |
シーラー塗り(下塗り1) |
⑦ シッカリした素地形成が出来ない場合に色々な付加を付ける |
フィラー塗り(下塗り2) |
⑧ 一連の工程で塗装した塗膜を保護するための基礎ぬり |
上塗り(1回目) |
⑨ 全工程の最終保護 |
上塗り(2回目) |
⑩ 一連の使用した材料に更なる機能を付け加え超寿命化にする場合 |
上塗り(3回目) |
⑪ 最終チェックと後片付け |
手直し・掃除・清掃・仮設解体 |
※⑦、⑩の工程は、現地調査をし、状況次第でご提案させて頂いている工程でありニーズやその必要性がなければ見積には記載していません
塗装工事は、本当に繊細な仕事です。職人の性格・モラルが本当に良く出る仕事なのでやり手で綺麗さや永持ちに差が出てきます。失敗しないリフォームは作業に従事するやり手一人ひとりが10年・20年先を見越し作業にあたる熟練の職人やそういった業者を抱えている施工に依頼することが重要です。
失敗しないために
塗装工事は、本当に繊細な仕事です。職人の性格・モラルが本当に良く出る仕事なので、仕上がりの綺麗さ・耐用年数に差が出てきます。
失敗しないリフォームは作業に従事する一人一人が10年・20年先を見越し作業にあたる熟練の職人やそういった業者を抱えている施工会社に依頼することが重要です。
お客様が失敗してしまう時の共通点
ハイグレードな塗料を勧め、売ろうとする会社を選ぶ
★本質が解っていません。塗料も確かに重要ですが、塗料が持つ性能を最大限発揮させる「塗り方」がもっと大事であることを理解してください。
契約書や契約に関する重要事項説明がない・保証書を発行しない会社を選ぶ
★工事を行う場合は、工事に関する約束を交わすのが当たり前のことです。お客様の要望が工事に反映されなければ意味がありません。そのためには契約書が必要になります。この時、トラブル防止のために別紙でもいいのでお客様の要望書(工事の際の注意点等の言った言わないの防止のため)が付随されていることを確認しましょう。また、重要事項説明の義務がありますが、こういった説明のない会社は要注意です。加えて、保証は工事内容によって異なりますが、正式な保証書を提出する業者を選びましょう。工事完了後に不備が発生したり、発見した場合など、全く音沙汰なしといった施工業者に泣き寝入りをしないためにも必要なものです。
「お客様の予算に合わせますよ!」に乗る
★その会社の予算に合わなければ手抜きされるか、作業に対して法外な値段を請求されるだけです。適正な工事内容の根拠や施工単価などを調べる必要があります。
キャンペーン商法で営業する会社を選ぶ
★足場サービスなどのサービス商法は残念ながら塗装工事から予算を間引くだけです。単価や施工方法などあってないような会社さんですので注意してください。
相見積もり相手の金額に合わせる会社を選ぶ
★業者都合の安価で塗膜も内容も薄い塗装工事は、お客様が気づかないうちに悪い工事になる場合が多いです。抜いてはいけない工程を抜くか、抜いてないにしても、しっかりした丁寧な施工をしないで人工や時間を削り短縮して工事を進めるしかありません!!難しいかも知れませんが何社かヒアリングをして見抜くようにしてください。
このような職人を現場に送る会社を選ぶ
★お客様の質問に「その工事は聞いてません」 と答える職人はアウトです。(ほぼ予算内でしか仕事しない下請け職人や安いサラリーしか貰えない職人)
お客様の予算に対して合わせる業者は、下請けを値切って利益を出したり、居ても居なくても良い塗り手を現場に派遣しているだけです。結果的に色をつけて数年間キレイに見せるだけのレベルです。打ち合わせ時の申し送りがしっかりしている事や、職人教育をしている会社、工程写真を提示してくれる会社を選びましょう。
また、気になる業者が見つかったら少額の工事を1度依頼してみるのも良いと思います。塗料の希釈率を標準以上にして塗料代金を安く納める会社を選ぶ
★塗料をケチってもあまり節約出来ませんが、お客様の損害はかなり大きいです。長持ちするものも長持ちしません!塗料の標準使用量など不安な場合は、塗料名・色番号・ロット番号の記載が写っている使用材料の写真(使用前・使用後の写真)を提示してもらうと良いです。
出荷証明は簡単に偽造でき、信用できませんのでご注意を!!職人の質を気にしない
★いくら勉強し取得した技能資格よりも、どれだけ気を使い塗装工事に従事しているかが大きな鍵となります。 そのため、塗装職人の腕やモラル次第で仕上がりも大きく影響してきます。仮に、知識が豊富でも経験と実績がなくては技術に繁栄されません。できる限りお客様の要望にお答えし、ご満足される仕上がりや綺麗が長持ちする住まいや建物に仕上げるかが重要です。弊社ではお客様にご満足いただけるよう責任を持って施工し、保証期間も設けておりますので、お気軽にご相談下さい。
業者任せにする
★見積もり単価の内容を把握しましょう! 塗装工事は奥が深いので疑問に思う事や、自分で調べた事など気を使わずに質問しましょう。また、洗浄・ケレン・塗るなどは、どのように施工するかが単価に直結しています。例えば、ケレンなどは、どのような道具・工具を使用してどのようにケレンしているかが重要です。
ケレンA社の単価300円でB社が700円の場合だったとした時は、何故単価が違うのか納得いくまで聞きましょう。また、どの工程でもですが、施工店の推す同じランクの材料や同等品であっても施工法で単価がかわりますので安易な業者任せは禁物です。 工程1つに施工するにもモラルある職人がどれくらいの手間暇をかけているかが重要です。足場をかけてから発見した欠損箇所、汚染箇所を見ない振りをし、適当な作業で終わらせる
★足場設置後の不具合箇所は基本的に調査漏れになります。見積に無いからしなくて良いは施工不良です。足場を設置し、洗浄後に不具合がなかったかなどを聞くことをお勧めします。なぜなら、洗浄中に弱い部分が水圧で欠損することもあるからです。報告があればよいのですが、無ければ聞くことをおススメします。
何社か見積もりを取った中で工事金額が一番安い会社を選ぶ
★ 金額と工事内容は比例する事を忘れないようにしましょう! 安いモノは安いなり!! 適正価格は工事も適正!!ですので安いには必ず理由があると思いましょう。(工事内容にもよりますが!)これは、私も失敗しています。ネットなんかで『おっ安い!!』と思って買った物などはすぐ壊れてしまうことが多く、ひどい時には使用に支障はありませんでしたが、一部欠損してました。販売業者に電話をして『内容は承諾しましたので折り返しご連絡いたします。』と言って一向に来ないケースなど、無駄遣いをしてしまった経験があるのでご注意してください。
見積の数量に大幅な違いがある会社を選ぶ
見積の数量は、施工業者により少々積算が異なります。確かに糸尺方式で細かく積算すると図面や実測して出した数量より多くなりますが、40坪の住宅でも5㎡から10㎡程度の誤差です。しかし、20・30㎡も多く出している大雑把な見積をしている業者もいらっしゃいます。このような事を防止するためにも根拠のある説明を求めてください。
たまにある例
①窓減額をしない。窓ガラスは塗りません。
②建坪で計算する。建坪で屋根壁の面積は積算できません。
③目視で計算する。目視で家全体を計算する人に会って根拠を教えて頂きたいです。
④足場と外壁が一緒の数量。足場は塗らない窓の部分や外壁より上下左右にはみ出して設置するため外壁面積より多くなります。
このような場合は、遠慮せずに見積していただいた業者にやんわりと質問しましょう。
失敗をしない予防策
工事の依頼をした時このような経験をした方は少なくないことでしょう。今後このような失敗を繰り返さない為にも予防策が必要です。
- 1
工事をしたことのあるご近所や知り合いに遠慮せずに情報収集する。
- 2
高い安いで判断しないで各工程の単価と内容を精査する。
- 3
業歴の長い会社を選ぶ。
- 4
その会社がどのような仕事を担っているかを調べる。塗装業でも業態でわかれています。BtoB(企業が企業と取引している会社) BtoC(企業が個人ユーザーと取引している会社) CtoC(個人が個人ユーザーと取引している)など業態で得意分野がある程度わかります。
- 5
建設業許可書の資格がある会社を選ぶ。
- 6
工事保証書を発行している会社を選ぶ。
- 7
引渡し後(工事完了後)工事の工程写真を発行している(材料写真も含む)会社を選ぶ。
- 8
しつこい営業をしない会社を選ぶ。
- 9
見積前のお客様の意向が反映されている見積書と現場に入る職人への申し送り書がある会社を選ぶ。
- 10
現場調査がしっかりしていて説明が明確な会社を選ぶ。
- 11
訴訟問題を抱えていない会社を選ぶ。
上記のことを踏まえ、信用できると思った施工店や実績がある会社を見つければ失敗しないとまでは言えませんが、リスクを軽減できるはずです。また、弊社で工事を請け負っていなくてもご相談を承ります。
※他社様の誹謗中傷的なご相談はご遠慮ください。